ターミナルでの操作が懐かしい
6人の著者による共著『シェル・ワンライナー160本ノック』(技術評論社、2021)をざっと見てみました。linux系のshellで一行(ワンライン)処理を、という技の練習本です。『Software Design』誌の長年の連載を再編集したもののようです。
ワンライナーの場合、コマンドと引数をパイプでうまくつないでいくところがミソです。sedやawk、perlなどは、Linux出がけの90年代半ばに、ちょっとだけかじったりしましたが、懐かしい一方で、引数とかは結構忘れていたりしています。
普及し始めた当時にはなかったコマンドなども紹介されていたりして、なかなか興味深いです。全体的に、とても勉強になります。コマンドの組み合わせで「なるほどこんなこともできるんだ、こんなふうにやればいいのか」と、改めてツールの便利さを実感できます。まあもちろん、実用ということを考えると、「一行でやならくても」という部分もありますが、そのあたりもshell芸として、職人的な手触りを感じさせます。
練習問題などを全部やり通すのは大変なので、ところどころ興味のある部分だけ、実際に打ち込んで結果を確かめたりしました。なかなか遊べる一冊です。