驚きの現代語訳
明けて2023年ですね。今年もよろしくお願いします。さて今年の一発目。
大河ドラマはあまり見ないのですが、昨年はアニメの『平家物語』などもあったりして、個人的に後白河法皇に注目した年でした。政治的な術策にたける一方で、当時の「今様」という歌謡に入れ込んだりする人間臭さが、とりわけ面白く感じられました。で、kindle unlimitedにその今様の歌詞を集めた『梁塵秘抄』が入っていることを知り、さっそく読んでみました。で、これが開けてびっくり!
この現代語訳、なんと超訳なんです。
もうノリノリというか。昭和歌謡風、80年代ポップス風、おやじギャグ風などなど、これでもかといわんばかりに、次々に超訳のアイデアが繰り出されます。すごいですね。もちろん、もとの詩句とは違ってしまうわけですが、当時の「今様」の精神性を、現代に置き換えてみた、という意味で、ちょっと面白い試みだと思いました。研究とか言わずに、ただ楽しみとして読むなら、この超訳で一択でしょう。個人的には拍手を送りたいですね。